2015年09月17日

「ネコのいるくらし展」を考える!

 明日(9月18日・金)から6日間、いよいよ「ネコのいるくらし展」の最終クールが開かれます。
 それに先立って、今回は「ネコのいるくらし展」について、今考えていることを書いてみたいと思います。少し堅くて長いのですが、おつき合い下さい!
    
             「ネコのいるくらし展」を考える!           小西信英
 テーマは「ネコのいるくらしは、どのようなものであるのか?」である。
「ネコのいるくらし」について、作者がどのような「切り口」や「視点」をもって制作に取り組んでいるのかが重要である。ネコのいるくらしの日常性の中に生ずる、ちょっとした齟齬、乖離、引っ掛かり、こだわり、それは「非日常」。それをどう表現するのか?
 とりわけ「ネコ」に対して、作者は受け身にならざるを得ない。どうしようもなく受け入れたネコがそこにいる。こんなはずではなかったと思っても、しかたがないのである。叱って見たってどうにもならない。思うようになんてならない。そこにいるだけでよい。作者の勝手な思い込みがあるが、ネコはそんなこと知ったことじゃない。
 だからこそ、作者の受動的な自然ななりふりが見て取れる。ネコに合わせて動いている作者がいる。ネコに許されている作者がここにいる。
    池田塔さん=ネコの野性凝視       石崎悠子さん=ネコの名前への愛着
    石原良定さん=ネコの生育とユーモア   梅野浩壱さん=ネコとの遊び
    清河恵美さん=ネコへのエンドレス愛情  佐藤さん=ネコとの距離感
    高島裕さん=家のネコ          中山里美さん=ネコの多様性
    長縄敦子さん=ネコの動き感覚      三隅摩里子さん=ネコへの鎮魂
    水野利詩恵さん=ネコの悪戯       柳原幸子さん=ネコの毛玉大好き
 作者は多様な表現方法で「切り口」を見せてくれている。どれも面白い。
 これでよいのだろうと思ったが、少し気になることがある。それは、「物語性」である。
 
 作品の前で「ああ、これわかるよね」と言っている観ている人。彼は、作者とネコとのくらしを思い浮かべ、自分とネコとのくらしとつなぎ、そして、深く感動するのである。明確なストーリーを共有できる関係が、作品にあるからである。昨今、ストーリーの共感がなかなか得られない中で、一体感を感じる作品の力強さは、「ネコ」だからからか?それとも「時間性=物語性」を表現に乗せたからか?
 人は、ネコの作品の前で共感の喜びを得る。「場」を共有する喜び=安心感である。
 この兆しは、すべてが個別化する中での灯明なのか・・・。

 最後に、私事を。
 私からすると、どのネコよりもうちのロンが可愛く見える。愛情もたっぷり。
 ただ、ネコへの愛情がどれだけ深くたって、作品が素晴らしくなるわけではない。残念。


 それでは、前回紹介できなかった作家さんの作品を少し紹介します。
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            (右)池田塔作  (左)石原良定作

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                   石崎悠子作 

         IMG_2545.JPG
                   長縄敦子作

         IMG_2543.JPG
                   水野利詩恵作

         IMG_2541.JPG
                   中山里美作

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                   小西信英作 

 最終クールは18日(金)〜23日(祝水)までの6日間です。
 一人でも多くの皆様と、ネコを通して共感の喜びを分かち合えたら嬉しいです
 皆様のお越しを心からお待ちしております。  

         IMG_2552.JPG


                                           
posted by あきちゃん524 at 14:21| 富山 ☔| Comment(0) | gallery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする