2016年05月27日

「REFLECTION」 いよいよ最終の3日間へ

 今回、若い作家二人に今後の自分の制作の指針となるような作品展示をお願いした。今春、大学院を修了したばかりの二人には、少々負荷がかかったのかもしれない。しかし、生活環境が変わった中でも、制作へ没頭する意志や時間の確保はそれだけで良い経験になることを願っている。

 作品を制作していくには、自分の表現への確固たるこだわり こだわりを表出する技法的な解決方法(技術) 見ているものに思いを届けるキューレーションが必要だ。
 自分のイメージと表現された作品展示の間には、ものすごい時間と感覚の統覚の蓄積が必要だ。学生時代のLiberal Artsそのものが生きてくるものではない。だからこそ、面白いのである。

浜屋友実

 今回、浜屋は大きな屏風を中心に展示した。古代魚ピラクルーのゆったりとした世界が展開されている。マチエールもモチーフとマッチして、雄大な空気感(水空間)を表している。浜屋は、このギャラリー無量の空間(古民家風)に、ぜひ展示したいとの思いが強かった。願いに寄り添えたことが嬉しい。
 しかし、屏風の出オゼの処理の仕方や扇子の絵柄、軸装の仕方などに、鑑賞者から提示があったことは、貴重な意見として受け止めるべきであろう。
 今回の新作「愛しい日々」のモチーフは、優しいシャークだ。明るい色彩と相まってのびのびと展開している。ユーモラスで面白い。今後の展開に期待したい。
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井澤郁子

 小さい頃の記憶を辿り再生する行為が、ここに展開されている。次から次へとモチーフが展開していく楽しさに同化していく井澤が、この行為に満足しているのはよくわかる。テンペラの古風な画肌もマッチしている。ただ、この手法は自己完結しやすいことも念頭に置くべきである。いろいろなモチーフを構成することに、今後もっと力を傾斜すべきでなかろうか。
 新作「goodies」は、小さな画面で展開されていた。最初の展示イメージとは違っていたのかもしれないが、これらをどのように配置するかは、きっと、大切なことであったろう。ランダムな記憶がどのように構成されていくのか、展開が無尽蔵にあると予想がつくからだ。が、時間がなかったのかもしれない。これからの展開に期待したい。    (小西信英)
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 二人展「REFLECTION」も、今日(5月27日)28日(土)29日(日)のみとなりました。
 浜屋さんは29日(日)全日、井澤さんは28日(土)29日(日)両全日、在廊の予定です。
 皆様、若い二人の挑戦をお見逃しなく!!よろしくお願い致します

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posted by あきちゃん524 at 10:32| 富山 ☔| Comment(0) | gallery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする