ギャラリー無量でも、予定していた5つの企画展の内4つを断念・延期に追い込まれ、予定通り開催できたのは、「Fragments 2020」の1つだけ(規模を小さくして)という異常事態でした。
断念・延期に追い込まれたのは、
四月 「村田勇気個展 CIRCUM SCRIBE」
六月 「森田志宝 個展」
十月 「A step From Them 一歩離れて」(松江李穂キュレーション)
十一月「光景/名付けようのない季節 as know as 情景」(藤木 卓キュレーション)
どれも、「延期」を決意したのは開催直前でした。
年単位で構想を深め、着々と準備を進め、モチベーションも高まりきったところでの悩みに悩んだ上での断念!!作家さんやキュレーターさんの無念さは計り知れないほどのものだったろうと察し、心が痛みます。
それでも、なんらかの形でその「足跡」を残そうという幾つかの試みを展開されたのは、さすが!!です。
「村田勇気無観客個展 A-SCRIBE」開催
「情景/名付けようのない季節→プロローグ/光景」(藤木 卓キュレーション)開催
ホームページ上での展開(https://www.gallery-muryow.com)
など・・・
村田勇気無観客個展 A-SCRIBE
情景/名付けようのない季節→プロローグ/光景(藤木 卓キュレーション)
作家やキュレーターの凄まじい思いやエネルギーが、コロナ禍の1年を経て、来年の展開へと大きく結実してくれることを、祈るばかりです。
一方、ただ1つ予定通り開催された「Fragments 2020」ですが、実はこちらの方にも不測の事態が・・・。
ギャラリー側の一身上の都合により、オープンを1週間遅らせるという大変申し訳ない事態になってしまったのです。作家さん達のまるでギャラリースタッフのような働きのお陰で、なんとか3週間開催できたというのが正直なところです。
五組それぞれの作家の個性が競合し、ここぞとばかりに放たれたその強烈なエネルギーは、コロナ禍にあって鬱屈しがちだった私たちの心をも小気味よく解き放ってくれたのを、確かに感じました。
正直、コロナ禍で展覧会を開催するためには、それなりの準備と相当の覚悟が必要でした。私たちが、かかったら重症化するかもしれない高齢者であることだけではなく、このギャラリーでクラスターが発生するという事態になってしまったら、大変申し訳ないのはもちろんのこと、無念にも来年に延期した展覧会の開催が危ぶまれる事態に陥ってしまうのではないかと、危惧したことも、大きな不安となって押し寄せてきていました。
もしも・・・と考えると、怖い!!の一言でした。
そして、実際にオープンしてみると・・・
「Fragments 2020」(9月)、「情景/名付けようのない季節→プロローグ/光景」(11月)
どちらも、短い期間にもかかわらずとてもたくさんの人が来場してくださいました。
そして
ひとりで
作家どうし
作家とゲスト
作家と私たち
ゲストとゲスト
私たちとゲスト
・・・
が、作品をめぐって、
楽しそうに
深刻に
なるほど顔で
満足そうに
・・・
何かを共有し共鳴している姿が、たくさん見られました。たくさんの人が、こんなに展覧会を求めていることに改めて気づきました。
そして、コロナ禍でも、いろいろ工夫して展覧会を開催して、本当に良かったと心から思いました。
展覧会は、作品を通して、人と人を繋ぐもの
そんな展覧会を、これからも、企画していきたい
ギャラリー無量が、人と人を繋ぐ場であってほしい
そんな思いを強くしています
最後になりましたが
このギャラリーに関わってくださった作家やキュレーターの皆様!ゲストの方々!気にしてくださった皆様!!
本当にありがとうございました
そして、来年もよろしくお願い致します
元気でお会いできますように
気をつけてお過ごしくださいね
良いお年を