



4月17日から5月17日まで、まさにコロナ感染拡大による緊急事態宣言下に行われた展覧会でした。
「3密」禁止で他人との接触をなるべく避け、「自粛生活」を余儀なくされたこの期間。
私にとっては、非接触なのに、村田勇気という作家と「濃厚接触?」したかのような、濃密な日々でした。
生活実感から社会現象や政治状況まで
その視点や捉え方、考え方、感じ方、皮膚感覚・・・
時には知りたくないことも・・・
村田勇気のおびただしい数(2222枚+28枚)に増殖していくスクリプトを、1枚1枚ただただ読みながら貼るという行為を繰り返しているうちに、なんだか彼の秘密をチラッと覗き見しているような感覚になりました。
村田さんが私たちを「共犯者」と呼ぶのは、こんなことなのかもしれません。
1枚1枚のスクリプトと、2250枚のスクリプトが作る空間の怖ろしいほどのエネルギーは、知らぬ間に、私を「共犯者」にまでしてしまったようです。


今は、喘ぎながらもなんとか「共犯者」としてあり続けられたことに、ホッとしています。置き去りにされたような一抹の寂しさとともに。


さて、本来なら、同時期に行われるはずだった「CURCUMSCRIBE」
この「A-SCRIBE」を経て、どう展開されるのか。
楽しみにして、1年の間、待つことにします。
その時は、どうか、皆様と一緒に観ることができますように


