2021年10月28日

「一歩離れて A STEP AWAY FROM THEM」終了!!

 松江李穂キュレーション「一歩離れて A STEP AWAY FROM THEM」は、10月25日(月)をもちまして終了いたしました。
 コロナ禍とはいえ、ありがたいことに緊急事態宣言が解除されたこともあり、富山県、石川県はもちろんの事、遠方からもお越しいただきました。入場料をいただいたことや、感染対策・予約制などに、快くご協力いただけたこと、そして、何より、長い時間をかけてじっくり丁寧に真剣に観ていただけたことに、心から感謝申し上げます。大変ありがとうございました
 この展覧会は、2019年にギャラリー無量が企画いたしました「キュレーション公募2020」により選出されたものです。昨年実施予定でしたがコロナ感染拡大のため1年延期を余儀なくされました。
 キュレーターの松江李穂さん、作家の、渋谷 剛史さん・橋 銑さん・松元 悠さん・三枝 愛​さんが2年がかりで大切に作り上げてきた展覧会でした。
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                渋谷剛史 「払腰」など

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              渋谷剛史  柔道着、湯飲みの欠片など

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            橋銑  「Feels Like We Only Go Backwords」

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                橋銑   同上

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             松元悠  「悪い神様の耳を食べる(佐野市)」 
                    「碑をキザむ(黒鳥山公園)」

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              松元悠   同上                                      

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                 三枝愛  「兔歩」

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                 三枝愛   同上

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    三枝愛  「庭のほつれ/Im waiting for the time,when this field is open again」


「作品の前で5分間立ち尽くしてしまいました・・・」
「過程が凄過ぎる。」
「これまで溜め込んできたもやもやしたものを見つめ直して前へ進みたい。」
「自分の感覚を信じることが大事。」
「真剣に頑張ろう。」
などなど・・・
このような声を聞くにつけ、この展覧会のもつ力を日増しにしみじみ感じることが出来る1ヶ月間でした。
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              キュレーターの松江李穂さん

2カ年にわたる作家同士のコミュニケーションを成り立たせた松江李穂さん。
構想をじっくり作品に育て上げた4名の作家の皆さん。
そして、インストールやデザインなど、本展に関わってくださったすべての皆様。
このような素晴らしい展覧会にしていただき、本当にありがとうございました。
今後の皆様のご活躍を心よりお祈りしております。


         

        

posted by あきちゃん524 at 17:37| 富山 ☀| Comment(0) | gallery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月08日

2021年 第2回企画展 森田志宝個展「滴を育てる/Growing drops」開催のお知らせ

 コロナに翻弄されて1年半余り、只今これまでにないほどの感染拡大の大きな波、第5波の最中ではありますが、できうる限りの感染拡大防止策を講じ、第2回企画展 森田志宝個展「滴を育てる/Growing drops」を開催いたします。
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  展覧会名 「滴を育てる/Growing drops」
  作家    森田志宝
  期間    2021,8,20(金)〜 9,12(日)
             金、土、日のみ 12日間
  時間    10;00〜12;00
        13;00〜17;00
       (1時間6名までの事前予約制)


 ※事前予約制について
  不本意ながら、コロナ感染拡大防止のため、やむなく事前予約制をとらせていただきます。
  ・1時間6名までといたします。
  ・予約は、ギャラリー無量のホームページよりお願いいたします。
               http://www.gallery-muryow.com
  ・電話予約(0763-82-2214)もOKです。
  ・定員に達していなければ、当日予約もOKです。
  ・予約はすでに受け付けております。

 ご面倒をおかけすることになり、大変心苦しいのですが、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 さて、森田志宝さんは、2013年「récollection -素材と時間」、2015年「BOUNDARY LINE」に続き、今回はギャラリー無量での3回目の展示となります。過去2回は、いずれも2人展でしたが、今回は初個展です。
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               「récollection -素材と時間」より
         
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                「BOUNDARY LINE」より

 彼女は、2016年、富山大学大学院 芸術文化学研究科を 修了し、山中塗の塗師の仕事について今年で6年目になります。
 その間、朝から晩まで工房の中で一人「漆」に丁寧に向き合う日を重ねてきました。
 その中で、「漆」はもちろんの事、漆の主である「木」にまでも造詣を深めてきました。
 そして、そのことが土台となり、彼女の「漆糸アーティスト」としての表現に、深さと強さと確かさをもたらしてきたように思います。

 そんな彼女が、「ギャラリー無量」を舞台に、どんな表現を展開してくれるのか、楽しみでなりません。

 こんなご時世ではありますが、そして、予約制という手間を取らせてしまいますが、一人でも多くの方にこの展覧会に足を運んでいただきたいと思っています。
 皆様、どうぞよろしくお願いいたします
 

 
posted by あきちゃん524 at 17:32| 富山 ☔| Comment(0) | gallery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月28日

「村田勇気個展 CURCUM-SCRIBE」いよいよフィナーレ!!

「村田勇気個展 CURCUM-SCRIBE」は、後残すところ4日間となりました。泣いても笑っても後4日で終了します。
 それはまた、2年にわたり、富山県内の3館(西田美術館、ガラス美術館、ギャラリー無量)で展開された「村田勇気個展3部作 SCRIBE」の終結を意味します。

「 CURCUM-SCRIBE」で発表された23の作品達!!
 始めは
  すごいなあ・・・でも、どういう意味?
  どうしてここにこの作品が?
  どうつながっている?
  彼が表現したいものは?
  ・・・
 頭の中は?だらけで、私から遠いところにいる作品達に、なんだかもやもやした自分がいました。
 
 しかし・・・
 作品達と、村田さんとも空気や時間を共にし、
 ゲストの方達の反応や感想を見聞きし続けた
 1ヶ月間ーーーーー
 いつの間にか、作品達の方から近づいてきてくれました。
 頭だけで捉えようとしていた時には気づかなかった「情」や「思い」みたいなものを作品から感じている自分がいました。

 例えばこんな風に・・・(全く勝手な私見です。あしからず!!)
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 岡本太郎賞受賞の「任意のアトリビュート」は、その存在感に圧倒されながらも、現代に生きるとは?と問いかけてきます。

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 彼の初挑戦の映像作品「移動する点P、点D,E,F,O」は、鑿を研ぎ続ける覚悟を彼の原点ともいうべき亡き祖父(有岡芳山)の墓前に刻むように宣言しているように感じます。

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『「De-SCRIBE」や「POST-SCRIBE」椿』のスクリプトやお盆の作品は、彫刻家としての彼の原点に肌感覚で触れたような気持ちにさせてくれます。

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「SINISTER」は、その造形の美しさにうっとりしながらも、周りを囲んでいる大小のデューラー立体がその無限の時間を想像させ、これもまた、彫刻家としての彼の覚悟のようなものを感じさせます。

 こんな風に作品を観ているうちに、一つの考えに思い当たりました。
 それは、彼が、生まれ故郷で初の個展三部作を構想し展開したその意味です。

 それは・・・
「これまでも、これからも、こんな風に彫刻家として内に向っても外に向かっても探求し続けていく。」
 という彼の姿勢を、彼の生まれ故郷で表明したのではないか???・・・
 という。
 全く独りよがりの考えですが・・・。(村田さん、ごめんなさい。)

 兎にも角にも、彼の壮大かつ渾身の構想で展開された個展3部作の舞台の一つが「ギャラリー無量」であったことは、とても光栄なことです。
 この後の4日間!!
 彼がどんな風にこの個展群の幕を降ろすのか、
 個展群の最後の舞台に関わる者として、しっかり見届けたいもの・・・と思います。

 予約には、もう少し空きがあります。
 お待ちしています。



 

 
 

 
 


 
 




posted by あきちゃん524 at 16:10| 富山 ☀| Comment(0) | gallery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする