2020年12月30日

2020年 ーコロナ禍でー

 2020年は、未知のウイルスcovit19に翻弄され続け、全く未体験の日常を送らざるをえない大変な年でした。
 ギャラリー無量でも、予定していた5つの企画展の内4つを断念・延期に追い込まれ、予定通り開催できたのは、「Fragments 2020」の1つだけ(規模を小さくして)という異常事態でした。

 断念・延期に追い込まれたのは、
    四月 「村田勇気個展 CIRCUM SCRIBE」
    六月 「森田志宝 個展」
    十月 「A step From Them 一歩離れて」(松江李穂キュレーション)
    十一月「光景/名付けようのない季節 as know as 情景」(藤木 卓キュレーション)
 どれも、「延期」を決意したのは開催直前でした。
 年単位で構想を深め、着々と準備を進め、モチベーションも高まりきったところでの悩みに悩んだ上での断念!!作家さんやキュレーターさんの無念さは計り知れないほどのものだったろうと察し、心が痛みます。
 それでも、なんらかの形でその「足跡」を残そうという幾つかの試みを展開されたのは、さすが!!です。
    「村田勇気無観客個展 A-SCRIBE」開催
    「情景/名付けようのない季節→プロローグ/光景」(藤木 卓キュレーション)開催
     ホームページ上での展開(https://www.gallery-muryow.com)
など・・・
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                村田勇気無観客個展 A-SCRIBE

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        情景/名付けようのない季節→プロローグ/光景(藤木 卓キュレーション)
 
 作家やキュレーターの凄まじい思いやエネルギーが、コロナ禍の1年を経て、来年の展開へと大きく結実してくれることを、祈るばかりです。

 一方、ただ1つ予定通り開催された「Fragments 2020」ですが、実はこちらの方にも不測の事態が・・・。
 ギャラリー側の一身上の都合により、オープンを1週間遅らせるという大変申し訳ない事態になってしまったのです。作家さん達のまるでギャラリースタッフのような働きのお陰で、なんとか3週間開催できたというのが正直なところです。
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 五組それぞれの作家の個性が競合し、ここぞとばかりに放たれたその強烈なエネルギーは、コロナ禍にあって鬱屈しがちだった私たちの心をも小気味よく解き放ってくれたのを、確かに感じました。

 正直、コロナ禍で展覧会を開催するためには、それなりの準備と相当の覚悟が必要でした。私たちが、かかったら重症化するかもしれない高齢者であることだけではなく、このギャラリーでクラスターが発生するという事態になってしまったら、大変申し訳ないのはもちろんのこと、無念にも来年に延期した展覧会の開催が危ぶまれる事態に陥ってしまうのではないかと、危惧したことも、大きな不安となって押し寄せてきていました。
 もしも・・・と考えると、怖い!!の一言でした。

 そして、実際にオープンしてみると・・・
「Fragments 2020」(9月)、「情景/名付けようのない季節→プロローグ/光景」(11月)
 どちらも、短い期間にもかかわらずとてもたくさんの人が来場してくださいました。
 そして
  ひとりで
  作家どうし
  作家とゲスト
  作家と私たち
  ゲストとゲスト
  私たちとゲスト
  ・・・
 が、作品をめぐって、
  楽しそうに
  深刻に
  なるほど顔で
  満足そうに
  ・・・
 何かを共有し共鳴している姿が、たくさん見られました。たくさんの人が、こんなに展覧会を求めていることに改めて気づきました。
 そして、コロナ禍でも、いろいろ工夫して展覧会を開催して、本当に良かったと心から思いました。
 
 展覧会は、作品を通して、人と人を繋ぐもの
 そんな展覧会を、これからも、企画していきたい
 ギャラリー無量が、人と人を繋ぐ場であってほしい
 そんな思いを強くしています

 最後になりましたが
 このギャラリーに関わってくださった作家やキュレーターの皆様!ゲストの方々!気にしてくださった皆様!!
          本当にありがとうございました

 そして、来年もよろしくお願い致します

      元気でお会いできますように
      気をつけてお過ごしくださいね
      良いお年を

 

 
 
 
 

 

 

 

 
  
posted by あきちゃん524 at 17:24| 富山 ☔| Comment(0) | gallery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月15日

「情景/名付けようのない季節→プロローグ/光景」第一景終わる!

 11月9日(月)「情景/名付けようのない季節→プロローグ/光景」の第一景が終了を迎えました。
 たった4日間!
 しかも、フライヤーやDMなし!!
 告知は、SNSのみ!!!
 なのに、なのに、なのに・・・
 4日間とも、ほとんど途切れず観に来られる人が・・・!!
 (いったい何人の人に見てもらえるのだろうか???)は、嬉しいことに、取り越し苦労だったようです。
 皆様、本当に有難うございました。

 第一景の展示風景を少しだけ紹介します。(撮影 浅田隆一郎)
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 床には、大小様々な「関守石」(山崎広介 作)
 天井との間には、縦横無尽に張られたワイアー(藤木 卓 作)と赤いガラス(広瀬絵美 作)
 ギャラリー内は、上も下もまさに結界そのもの!!
 何らかの理由で、空間と空間、領域と領域、人と人・・・などを分けるための結界!!
 結界は
  ここから先へは行ってはならぬ
  あなたの世界ではない
 と、身も心も入ることを拒絶する!!
 それはまさにコロナ禍の今と重なる!!

 だがしかし、
 拒絶するはずのこの展示空間は、実に居心地の良いものだった。
 確かに
  緊張感はハンパない
  油断するとつまずく、壊れる、ガラスは割れる
  おそるおそる歩いていくしかない
  「こわい」と母親に抱きつく幼子があった

 でも、でも
  なぜだか長居したくなる何かがあった(実際、大概滞在時間は長かった・・)
  瞑想したくなるような空気があった
  誰をも受け入れる和らぎがあった

 それがなぜなのか・・・

 ギャラリー入り口のプロジェクターは、
 「とまる/いける」
 と、映し出す!!
 決して「とまる/いけない」ではなく・・・

 「情景/名付けようのない季節→プロローグ/光景」は、希望?なのか!!

  11月27日(金)からの第二景の展示が楽しみだ!!!!!
 
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posted by あきちゃん524 at 17:02| 富山 ☀| Comment(0) | gallery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月18日

特設企画展「情景/名付けようのない季節→プロローグ/光景」のお知らせ

「Fragments 2020」からひと月ほど経ちました。
 すっかり秋も深まり、朝晩の寒さに冬の訪れの足音さえ聞こえそうな今日この頃です。
 皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 さて、「Fragments 2020」で今年の企画展は終了の予定でした・・・。
 が、やります!!特設企画展
 藤木 卓キュレーション「情景/名付けようのない季節→プロローグ/光景」

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 展覧会名     「情景/名付けようのない季節→プロローグ/光景」
 キュレーター    藤木 卓
 参加アーティスト  広瀬絵美 山崎広介 藤木 卓
         <パフォーマンス>
           フラグメンツ are  オカサトシ 峠 佑樹
                     藤木 卓  ゆーきゃん
 期間
     第一景  2020年、11月、6日(金)7日(土)8日(日)9日(月)  <4日間>
           
     第二景  2020年、11月、27日(金)28日(土)29日(日)30日(月)<4日間>

 関連事業
     「微かな光のようなパフォーマンス」
       第1回  11月8日(日) 15;30〜16;30
       第2回  11月29日(日)15;30〜16;30
      ※ 完全予約制

 キュレーターの藤木卓さんの言葉
 
 本展はプロローグ展です。企画を立ち上げた時期はコロナウィルスの存在すら認知していない時期でした。ご存知のように月日が経つにつれて世界は変容しました。コロナ禍での展覧会は企画内容を変更せざるえない状況になりました。しかしながら、光を見つけたいと思いましたし、光はあるだろうと思いました。2020年11月「情景/名付けようのない季節→プロローグ/光景」こちらを今年の本展タイトルとしました。2021年11月「光景/名付けようのない季節 as know as 情景」を来年のタイトルとしました。来年という未来の話ですが。その未来を想像したり未来の話をすることが光なんじゃないかと信じてみました。来年へ繋がるプロローグ展と位置づけたものを、今年の空気感でしか体現できないものを、2020年11月のギャラリー無量にて開催します。11月上旬を第一景、11月の下旬を第二景とします。現象をご覧ください。本質は想像する力に委ねます。今を生きるために。
                                  キュレーター藤木卓

 先が見えない今!!
 2020年11月にしか見れない景色!!
 「情景/名付けようのない季節→プロローグ/光景」が灯す光!!
 それは、強い?
     温かい?
     ほんのり?
     鋭い?
     かすか?
     たっぷり?
     歓喜?
     哀しみ?
     切なくも美しい?
     ・・・?
 身体中で感じたい!!
 
 そう思います!!

 皆様のお越しをお待ちいたしております
 よろしくお願い致します

 尚、パフォーマンスの鑑賞予約やコロナ感染予防対策など、詳細につきましてはホームページをごらんください!!
   ホームページアドレス https://www.gallery-muryow.com
 
予約は、既に受け付けております!!
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posted by あきちゃん524 at 11:08| 富山 ☀| Comment(0) | gallery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする